有機アニオン輸送系薬(尿細管分泌での相互作用)のゴロ、覚え方

プロのペアメットさん

プロの:プロベネシド
ぺ  :ペニシリン
ア  :アンピシリン、パラアミノ馬尿酸
メット:メトトレキサート
さん :酸性薬物(有機アニオン系薬)

薬物排泄過程における薬物相互作用

薬が排泄される過程では、それぞれの段階での薬物相互作用がある。主に糸球体ろ過での相互作用、尿細管分泌における相互作用、尿細管再吸収における相互作用がある。

・糸球体ろ過の相互作用
→血漿タンパク結合率の強い薬
・尿細管分泌における相互作用
→有機アニオン輸送系、有機カチオン輸送系それぞれの競合
・尿細管再吸収における相互作用
→尿のpHを変化させる薬

有機アニオン輸送系薬の競合による尿細管分泌阻害

多くの弱酸性薬物、弱塩基性薬物は血液中から近位尿細管へ分泌さる。これを尿細管分泌といい、エネルギーを利用した能動輸送で行われる。

尿細管分泌には、「有機アニオン」と「有機カチオン」の2つの分泌機構が存在している。そのため、同じ輸送系による薬を同時に服用すると、競合して分泌阻害を起こす。

有機アニオン輸送系を介して分泌される弱酸性薬物は、下記の薬などがある。代表的なものは上記のゴロで覚えよう。

プロベネシド
ペニシリン
アセタゾラミド
フロセミド
インドメタシン
メトトレキサート

排泄過程における薬物相互作用の関連ゴロ

有機カチオン輸送系薬のゴロ、覚え方
P糖タンパク質による尿細管分泌薬(併用で相互作用)のゴロ、覚え方
胃内容物排出速度(GER)が速い or 遅い医薬品のゴロ、覚え方
尿のpHを酸性に傾ける薬のゴロ、覚え方

関連記事