第105回薬剤師国家試験の解答速報(予備校比較・廃問予測)

第105回薬剤師国家試験を受験された方、お疲れさまでした。各予備校が、解答速報や自己採点システムを公開していますが、学生が気になるのは、廃問や解答速報が合っているかどうか?ということですね。

そこで薬ゴロでは、各予備校の解答速報を比較してまとめてみました。(2020年2月23日18:00の情報を元に作成しています)

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薬剤師国家試験(第105回)解答速報、予備校リンク集

・薬ゼミ:第105回薬剤師国家試験解答速報
・メディセレ:第105回薬剤師国家試験解答速報
・ファーマプロダクト:第105回薬剤師国家試験解答速報
・REC:第105回薬剤師国家試験解答速報

各予備校で解答で注釈があった問題(廃問予測)

薬ゼミ:問10,22,86,253,263
メディセレ: 問22,86,176
ファーマプロダクト:問300
REC:問4,22

薬ゼミ注釈あり問題

問10:パパベリンはチロシン由来のアルカロイドであるが、チロシンがシキミ酸から生合成されるため、選択肢1も正解となる可能性がある。

問22:衛生試験法・注解2015では、微生物を用いる復帰突然変異試験は、ヒスチジン要求性ネズミチフス菌変異株を用いた Ames試験とトリプトファン要求性大腸菌変異株を用いた試験があると記載されている。 トリプトファン要求性大腸菌変異株を用いた試験もAmes試験と同様の手法で行うため、広義ではトリプトファン要求性大腸菌変異株 を用いた試験もAmes試験であると記載している書籍もある。よって、選択肢2も正解となる可能性がある。

問86:医薬品医療機器等法施行規則第14条(医薬品の購入等に関する記録)にて、すべての医薬品に対して記載が 義務付けられているため、選択肢3、4も正解となる可能性がある。

問253:リスペリドン及びアリピプラゾールは、H1受容体遮断作用が示唆されているため、選択肢2も正解になる可能性がある。

問263:エゼチミブは、肝臓内コレステロール減少作用によるSREBP-2の活性化が考えられるため、選択肢1も正解になる可能性がある。

メディセレ注釈あり問題

問22 選択肢2:Ames試験では、主にネズミチフス菌のヒスチジン要求性変異株を使用しますが、 トリプトファン要求性大腸菌変異株も使用します。よって選択肢2も正解になる可能性があります。

問86 医薬品医療機器等法施行規則第14条において、すべての医薬品について記載が義務付けられているため、選択肢3及び4に関しても正解となる可能性があります。

問176 問題文の「薬物の血中濃度及び尿中排泄量を測定した」より、尿中排泄量は薬物の未変化体量なのか薬 物の代謝物量なのかが不明と考えられます。
そのため、尿中総排泄量が「未変化体」の尿中総排泄量なのか、「代謝物」の尿中総排泄量なのかが不明確で計 算が困難となり、解なしになる可能性もあります。

ファーマプロダクト注釈あり問題

問300 選択肢3が正解の可能性もある

REC注釈あり問題

問4 有効数字の計算法を用いて酢酸鉛(Ⅱ)の式量を求めた場合、有効数字は4桁となるが、日本薬局方より、「分子量
(式量)は,各元素の原子量をそのまま集計し,小数第 3 位を四捨五入し,小数第 2 位まで求める。」と記載がある。
小数第2位まで求めた場合、有効数字は5桁となるため、選択肢3も正解となる可能性がある。

問22 Ames試験では、主にヒスチジン要求性株ネズミチフス菌変異株を用いるが、現在ではトリプトファン要求性株大腸
菌変異株を組み合わせて用いるため、選択肢2も正答となる可能性がある。

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