気道粘液溶解薬(去痰薬)のゴロ、覚え方

エアーでササっと切りましょう

エ     :エチルシステイン
アーで   :アセチルシステイン
ササっと  :ジスルフィド結合(-S-S-)
切りましょう:切断して痰の粘性を低下

※エチルシステイン、アセチルシステインは、ムコタンパクのジスルフィド結合(-S-S-)を切断して痰の粘性を低下する。

〜切るシステイン

切る   :チル→ジスルフィド結合開裂
システイン:アセチルシステイン、メチルシステイン、エチルシステイン

※注意:カルボシステインは『切る』(”チル”)が無いので作用機序は喀痰中のシアル酸とフコースの構成比の正常化(気道粘液修復作用)

気道粘液溶解薬(去痰薬)の関連問題

呼吸器系に作用する薬物に関して、正しい記述の組み合わせはどれか2つ選べ。

1. L-カルボシステインは、喀痰中のシアル酸とフコースの構成比を正常化して、痰を喀出しやすくする。
2. チペピジンは、延髄の呼吸中枢興奮作用を示す非麻薬性鎮咳薬である。
3. L-エチルシステインは、ムコタンパク質のジスルフィド結合(-S-S-)を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させる。
4. フドステインは、肺サーファクタントを分泌する杯細胞の形成を促進する。

答え、解説

答えを表示

答え:1、3

キーワード:咳中枢、呼吸中枢、エチルシステイン、カルボシステイン

1. ○

2. × チペピジンは、延髄の咳中枢抑制作用を示す非麻薬性鎮咳薬である。
気管支腺分泌亢進作用もある。

3. ○ L-エチルシステインは、ムコタンパク質のジスルフィド結合(-S-S-)を切断して低分子化し、喀痰の粘度を低下させる。

4. × フドステインは、ムチンを分泌する杯細胞の過形成を抑制する。 肺サーファクタントは肺胞Ⅱ型上皮細胞から分泌される。ムチンは喀痰の主成分である。

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