H2受容体拮抗薬(消化性潰瘍治療薬)のゴロ、覚え方

シラフな知人、地黄ようかん

シ  :シメチジン
ラ  :ラニチジン
フ  :ファモチジン
な知人:〜チジン
「副作用」
地  :腎障害
黄  :横紋筋融解症
よう :溶血
かん  :間質性肺炎

H2受容体拮抗薬と副作用の覚え方解説

H2受容体拮抗薬(ヒスタミンH2受容体遮断薬)は、消化性潰瘍に用いられるヒスタミンH2ブロッカーの総称。シメチジン、ラニチジン、ファモチジン 、それぞれの頭文字と共通の語尾「チジン」からきている。
ちなみに、グアネチジンは末尾が「チジン」であるが降圧剤。

H2ブロッカーは胃の壁細胞に存在するH2受容体を競合的に阻害し、胃酸やペプシンの分泌を抑制する。

消化性潰瘍治療薬の副作用について

これらの重篤な副作用はそれぞれ以下のとおりである。
・シメチジン :腎障害
・ラニチジン :横紋筋融解
・ファモチジン:溶血、間質性肺炎
こちらも頭文字をとって
「じ」ん障害、「おう」紋筋融解、「よう」血、「かん」質性肺炎
よって地黄ようかんである。

他の酸分泌抑制薬

他の酸分泌抑制薬には
・プロトンポンプ阻害薬:オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールナトリウム
・選択的ムスカリン受容体阻害薬:塩酸ピレンゼピン、臭化チキジウム
・抗ガストリン薬:プログルミド(受容体拮抗)、セクレチン(遊離抑制)
がある。

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