薬学部の薬局病院実務実習の終了後にやるべき1番の仕事は、実習先へお礼状を書くことです。でも、お礼状なんて書いたことがなくて悩みますよね。そこで実際にお礼状の書き方を紹介したいと思います。
お礼状の全体構成と書き方
お礼状の文章を書く上で、まず全体の構成を把握しましょう。下記の通り、6つのポイントに沿って書くのが良いと思います。
①頭語
拝啓、謹啓など
②時候の挨拶
Ⅰ期:7月盛夏の候・盛暑の候
Ⅱ期:11月晩秋の候・向寒の候
Ⅲ期:3月早春の候・春雨の候
③お礼の文
④学んだことと今後について
具体的な学んだこと、どう生かそうと考えているか
⑤結びの言葉
⑥結語
敬具、敬白など
お礼状の例文(実際は便箋に縦書きが良い)
実際に上記の構成に沿って、お礼状の例文を作成してみます。みなさんも、例文を参考にしながら、文字だけの下書きをパソコンや便箋に書いてみてください。
拝啓(頭語)
○○の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。(時候の挨拶)先般の病院実習におきましては、T部長様はじめ薬剤部のみなさまに、お忙しいところ親切丁寧に温かくご指導いただき、誠にありがとうございました。(お礼の文章)
実習では机上の勉強では決して学ぶことのできない貴重な経験ができ、毎日が充実しておりました。特に○○を通して様々なことを学んだり、考えたりすることができました。
今後も、この実習で学んだ○○ということを活かし、立派な薬剤師となれるよう努力したいと思っております。(学んだことと今後について)
末筆ながら、病院の皆様方のご健勝をお祈り申し上げます。(結びの言葉) 敬具(結語)
平成28年11月20日 ●●大学薬学部 薬学ゴロ子
お礼状の便箋、宛名
お礼状は、はがきはやめましょう。封筒と便箋に、ボールペンで書くと良いと思います。自分の字が汚いと躊躇することがあると思いますが、ゆっくり丁寧に書けば大丈夫です。
宛名で悩むかもしれませんが、実務実習の「指導薬剤師」の名義で、御中ではなく「先生」の宛名が無難です。もしお世話になった先生が、他にもいる場合はお礼状の方に、複数名のお礼を連ねると良いのではないでしょうか?
封筒や便箋への書き方などは、「薬学部のお礼状の書き方」に画像付きで詳しく掲載されているので、参考にしてみてください。
お礼状を出すタイミングは?
実務実習が終わった達成感から、気が抜けて忘れていることがありますが、必ず実習終了から1週間以内に送付するようにしましょう。早ければ早いだけ良いです。もし、就職先の候補に考えている場合は、特にこのようなマナーは最低条件になるため、守るようにした方が良いと思います。
さて、お礼状の送付が済めば、実務実習も一段落です。実習報告などあると思いますが、一息入れられますね。実習が終わると就職活動、卒業研究、国家試験が待っています。まだ1年と少しある薬学生生活を充分楽しんでください。皆さんの今後の活躍を期待しています。
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