ヒト胎児、新生児での薬物代謝能について
新生児では、
・グルクロン酸抱合能(UGT1A1)が低く
・CYP3A7は胎児期に発現するため、胎児にも薬物代謝能はある
・新生児黄疸(ビリルビン)
・クロラムフェニコールによるGray症候群(グレイ症候群)
の発症に関係する。
グレイ症候群(灰白症候群)
新生児では、グルクロン酸抱合能が低いためクロラムフェニコールなどの薬物が血中に長くとどまりグレイ症候群を引き起こすことがある。
グレイ症候群では、腹部膨張にはじまる嘔吐、下痢、皮膚蒼白、虚脱、呼吸停止などが現れる。
発がんイニシエーター、発がん物質と臓器特異性
アスベスト 肺、胸膜中皮腫
ビス(クロロメチル)エーテル 肺
塩化ビニル 肝臓、肝血管
→Cl、塩素が来たら、肝臓のことが多い
ベンジジン 膀胱
2−ナフチルアミン 膀胱
ベンゼン 血液型
発がんプロモーターと標的臓器、発がん部位
プロモーター 由来 標的臓器
TPA クロトン油 皮膚
オカダ酸 貝毒 皮膚
パリトキシン 魚毒 皮膚
フェノバルビタール 医薬品 肝臓
ビタミンC ビタミン 膀胱
食塩 食品 胃
胆汁酸 生体成分 大腸
化審法の試験方法に関するまとめ
92回-87の問題が鬼畜すぎるので、まとめる。
【難分解性】
活性汚泥を用いた微生物による生分解試験
【高蓄積性】
魚介類(ヒメダカ、コイ)の体内における濃縮度試験
1−オクタノール/水 間分配係数(Po/w)測定試験
【ヒトへの長期毒性】
慢性毒性試験、変異原生試験(ネズミチフス菌を用いたAmes試験)
【生体毒性】
藻類を用いた生長阻害試験、ミジンコ急性遊泳阻害試験
※衛生ー化学物質の生体への影響ー化学物質の代謝・代謝的活性化、化学物質による発がん、毒性