101回薬剤師国家試験の合格率が発表。全体77% 新卒86%

2016年3月28日。厚労省から第101回薬剤師国家試験の合格率が発表されました。全体の合格率は76.85%、新卒者の合格率は86.24%。98回の合格率とほぼ同等の結果となりました。

第101回薬剤師国家試験の合格率からみる難易度は

速報値を元に書いた「第101回薬剤師国家試験の合格率は約80%!得点率を比較し分析した」の記事の通り、国家試験直後には「易しかった」という予備校総評が多かったものの、6年制薬剤師国家試験になってからの5回分の合格率をみると、ちょうど3番目と真ん中になっています。

合格率の推移.001

第101回薬剤師国家試験の合格者数が1万人を突破

第101回薬剤師国家試験の合格者数は、6年制移行後の薬剤師国家試験で1番多く、11488名と1万人を突破しました。この原因は99回・100回の合格率低下の影響を受け、既卒の受験者が6,185名と過去最高となったことが挙げられます。

新卒の薬剤師国家試験受験者は、8500人程度と変わらないため、既卒受験者の積み重ねが第101回薬剤師国家試験の全体の受験者数を押し上げ、合格率の高さが重なり、合格者数が過去最高になったと考えられます。

受験者数推移.001

第102回薬剤師国家試験はどうなるか?

4月から6年生になる学生が気になるは、第102回薬剤師国家試験の合格率だが、「第101回薬剤師国家試験の合格基準、足切りの変更点まとめ」という記事にも記載した通り、相対基準での合格の実施がどこまで厳密に行われるか気になる所。

101回の不合格者数をみると、102回の受験者は12000人程度に減少すると考えられる。薬剤師の不足具合などを鑑みて、厚労省がどの程度の薬剤師を世の中に出すべきか?判断にも関わってくるかもしれない。

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