薬剤師国家試験の模試の目的と復習方法について

9月からメディセレや薬ゼミの模試が始まり、大学で受ける方も多いのではないでしょうか?薬剤師国家試験の模試は、予備校各社3回ほど行なわれ、学生も大学が用意したものや自分で決めて計3回ほど受けられるのではないでしょうか?

でも単純に用意されているから受ける気になっていませんか?そんなあなたに模試の受ける意味を自分で考えるキッカケになればと思い模試の目的と復習について書いていきます。

模試を受ける目的とは?

模試を受ける目的とは何でしょうか?新傾向の問題に取り組めるから。実力を試すため。など色々あると思います。ここではあくまでも1例ですが、私が考える模試の目的を紹介します。自分なりに、「このために模試を受けよう」と意識することが1つでもできれば嬉しいです。

本番のシュミレーションをするため

模試は薬剤師国家試験と同じ時間割に組まれています。そのため、本番を想定した時間配分の研究や、マークミス対策、集中力の持続方法など「本番通り」に2日間受けることが大切です。「本番通りに」という所がミソ。大学や自宅でも後日受験で、試験監督がないまま模試を受けると、時間をシュートカットしたり、休憩時間はダラダラする人がいると思います。

それでは模試を受ける意義が無くなってしまうので、ご飯を何時にどんな物を食べたら眠くならないか?休み時間はどのプリントを見ていると次の科目への対策になるか?など、本番で迷う行動を模試で試してみることで、不安を減らすことが重要です。

国試の時間割についてはこちらの記事を参照してみてください。

今やっている勉強法の反省をするため

勉強をしていると過去問の文章を覚えていて、理解していないのに解けてしまう。ということが起こってきます。模試の問題は基本的には、過去問のモディファイなどが多いので、本当に理解して勉強できていたか?ということの検証になります。

また、「時間があれば解けたけど・・・」というのは解けたことになりません。必須は1分、一般問題は2分30秒で知識の引き出しからポイントを取り出せるか?というのを検証しましょう。

焦りは禁物。勉強の進み具合を検証するため

大きな「勉強の反省」としては、模試は全国で半数の学生程が受けるため、全体としての自分の勉強の進行具合を確かめるのに使えます。卒論が夏まであって、まだ本格的に勉強を開始して1ヶ月とい人もいると思います。

単純に点数に一喜一憂するのではなく、○○点取ろう、○○の科目はしっかり勉強したから必須では落とさないようにしよう。など自分の勉強の進み具合によって目標を掲げて模試を受験するのが良いと思います。

模試の復習について

大前提として模試を受ける時間と復習をする時間は、とても時間が取られるので受験中に減らすことを考えます。良く考えてみてください。模試を受けると345問解きますよね。回数別の過去問1冊分です。

あの1冊を勉強するのにどれくらい時間がかかりますか?今している勉強のタスクに、その復習が重なるのです。それを想像してみましょう。もし、模試の復習ができないのであれば、2日間勉強時間を削られるので受けない方が良いと思います。

試験時間中に絶対合ってる問題を無くす(復習無しとする)

何回も問題に出会っていて、瞬時にわかる問題ありますよね。そういう復習しなくて良い問題は、「試験中に」×をしてしまいましょう。△はやめて、それ以外は○です。

ここで100問くらい削れると楽ですが、9月の模試では厳しいと思います。

×以外の問題で、参考書に書いてある内容を覚えていないだけの場合は、メモるのみ

勉強法の鉄則は、参考書や媒体は増やさないということ。結局模試の解説も、参考書に書いてあることがほとんどです。模試の復習した内容は、ペンの色を模試用にするなり、ポストイットを使うなどして1番使う参考書に書き写す。

基本的に「書く時間」というのは時間を取られる物です。模試の文章をノートにもう1度書き移すなんて、時間の無駄過ぎます。参考書の文章に「模試で出たマーク、模試で分からなかったマーク」を付ければ5秒。どうしても問題文を付けたかったら切り取って貼る方が時間が少なくてすみます。

新傾向や理解していなかった問題は、じっくり取り組む

上記の2つを経てある程度少なくなった問題を腰を据えて復習しましょう。なぜ分からなかったのか?解説や参考書を広げて解き直す。自分が決めた参考書を1冊必ず開いて、解説書だけではなく戻るようにしましょう。

英単語の辞書と同じで、模試に該当した箇所意外の知識も復元され、より復習をする意味が出てきます。

いつ模試を復習するか?

受験中に減らした問題意外をできるだけ1週間以内には、復習をしましょう。とにかくやることは増えるだけなので、後に回すと絶対に手を付けることができません。

時間がない中で復習をするときは、正答率と自分の正答を意識しましょう。全体の正答率が60%以上だったのに、自分が間違っていた問題は最優先で解き直し、同じ間違えを少なくすることが大切。

逆に正答率10〜20%の問題は、9月の時点ではそこまで意識しないで基本的な知識を補完していくことに集中した方が良いと思います。ぜひ、この記事を読んで月末の薬ゼミ統一模試を受ける方は準備してみてください。

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