第101回薬剤師国家試験の合格基準、足切りの変更点まとめ

第101回薬剤師国家試験の合格基準について厚生労働省から大幅な変更点に関する発表があったようだ。第100回薬剤師国家試験の前代未聞の補正問題数や、毎年のように出る必須や理論での足切りに泣く学生を受け、足切りの基準が変わる。

これまでの合格基準と、第101回薬剤師国家試験でどのような変更点があるのかまとめてみた。

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第101回薬剤師国家試験の新合格基準

必須問題について

・必須問題の足切りは全問題の配点の70%。(これまでの国試と同じ)
必須問題の構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上。(100回までは50%)

理論問題について(一般問題)

理論問題の各科目ごとの足切りは、廃止!!(前回までは足切り35%)

合計点数と決定基準について

・合計点数の65%。だが、調整あり。(必要に応じて補正を出します)
・合格者決定基準は、平均点と標準偏差による相対基準。(これまでは得点率の絶対基準)注意:ただし、第101回に関しては現場の混乱を避けるため、これまでの基準を基本とするようだ。

合格基準変更に関して厚生労働省からの正式通知

「新薬剤師国家試験について」の一部改定と称して、発表がされているようだ。まとめの文章を書いたが、正式な通知文も書き起こして、改めて確認したい。

新たな合格基準について

(1)総得点について

これまでの得点率による絶対基準を見直し、平均点と標準偏差を用いた相対基準により合格者を決定する。その際、これまでの絶対基準を用いた合格基準でなくなることによる教育の現場や受験生の混乱を回避するため、当分の間、全問題への配点の65%以上であり、かつ、以下(2)の基準を満たしている受験生はすくなくとも合格となるように合格基準を設定する。

(2)必須問題及び一般問題ごとの基準について

必須問題全体については、これまでどおり全問題への配点の70%以上であることとする。

また、必須問題を構成する各科目の得点については、それぞれ配点の30%以上であることとする。

一般問題については、構成する各科目の得点に関する基準を廃止する。

(3)難易の補正について

これまでと同様、正答率及び識別指数の低い問題については、得点を調整する。

※平成27年9月30日医道審議会薬剤師分科会 薬剤師国家試験制度改善検討部会より

第101回薬剤師国家試験以降の合格基準はまだ未知

今回の変更により、第101回薬剤師国家試験の受験者は足切りの可能性が少しだけ緩和された。
・必須問題の合計70%以上を確実に取る事
・総得点を65%を目指し、得意分野を伸ばし、苦手を克服する
この2つを集中的に勉強に取り入れていくことになりそうだ。

今回、合格基準で「平均点と標準偏差を用いた相対基準」といった新しい用語が出て来た。今年はまだ得点率の絶対基準も入っているようだが、厚労省が薬剤師の人数調整をするために、こういった基準を浸透させているようにも見える。

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